苗字の実在と
読みの調べ方

苗字掲載の根拠とは?

 当サイトは、掲載している苗字の根拠を逐一記しています。根拠を記していない苗字は、ウェブ検索で誰でも容易に根拠を探し出せる苗字です。苗字が実在する根拠とは、その苗字を名のる人が実在するという根拠です。当サイトが対象とするのは、本名に限り、芸名やペンネームなどは含みません。

 ただし、字体の問題があるので、戸籍上の苗字をそのまま本名としているとは限りません。たとえば、たとえば、戸籍上は「〇澤」となっていても、日常生活では「〇沢」で通し、めったに「〇澤」とは名のらないという人がたくさんいます。そのため、当サイトでは、電話帳に記した字体を日常生活で用いている字体とみなしてます。戦後の文字改革にしたがって戸籍が書き換えられることは無かったので、こういうことがよくあります。この場合は、通用の字体が間違っているというより、戸籍のほうが実情においついていないと考えたほうがいいと思います。なお、外国人名の扱いについては、日本で見られる中国姓と韓国朝鮮姓を御覧下さい。

根拠を知るには

まず自分で調べてみることをお願いしますいまインターネットをしている方なら方法は簡単で、その苗字をグーグルなどで検索してみればいいのです。一生に一度も出会わないようなごくまれな苗字でもけっこう出てきます。実際に接したことのある苗字は、珍しそうでもたいてい意外に数が多いので、検索で見つけるのは容易です。

○ウェブ上には誤字誤読や、ハンドルネームなどの本名でないもの、架空の人名があふれています。探し出したページの情報が信頼できるものかどうかは、御自身で判断してください。

○一般名詞や有名な地名と漢字表記が同じ苗字は、検索では見つけにくいものです。このような場合は、たとえば”facebook 知識 chishiki”のようにして人名だけが検索できるようにしてみるといいでしょう。facebookのページはアドレスに苗字の読み方をヘボン式ローマ字で表記していることが多いので、読み方はローマ字で書くのがいいでしょう。ただ、本名が原則のfacebookですが、原則を破って適当な名前で載せている人もいるので、facebookでは2件以上ないと安心できません。会社や教育機関や官公庁が所属の人を紹介しているページや自治体の広報誌などが人を紹介しているページなどは、1件だけでも信用できます。漢字一字の苗字や、よくある下の名前と同じ漢字表記の苗字は、検索ワードにfacebookを入れてもなかなか見つかりませんが一応ためしてください。

○ウェブで見つからなかった苗字は、それほど数が少ない苗字であるか、探しにくい苗字です。そのような場合は、電話帳で調べてみてください。どこの電話帳にあるかは、下記のサイトで分かります。

http://www2.nipponsoft.co.jp/bldoko/index.asp

 このサイトは、おおむね信用できますが、紙の電話帳をスキャンして作っているので、スキャンミスによる誤字や姓名の切り違いなども稀にあります。そのため、図書館などに行って実際に紙の電話帳に当たって本当に載っているかどうかを確かめる必要があります。ただ、上記サイトは2007年ごろの電話帳をもとにしており、電話帳の掲載率は年々下がっていますので、探しても見つからない場合もけっこうあることを御了承ください。下記は全国の最新の電話帳をそろえてあるところの一覧です。紙の電話帳は読み方を明示していませんが、読み方の最初の一文字はほとんど分かりますし、前後の苗字が何かなど、濁点の有無などを除けば掲載位置で読み方はたいてい分かります。当サイトに載っている読み方が、それと矛盾していないことを確認して下さい。

http://tpnet.ntt-tp.co.jp/zenkoku/etsuran/index.html

 誤字や姓名の切り違いなどで生じたものを含め、当サイトに載せなかった「苗字」の実例は、実在の疑わしい苗字と読み方に記載しています。

ウェブ検索や電話帳で探し出した苗字や読み方が誤字や誤読であったり、本名でなかったりする場合もありますので、念のため、フルネームで検索して他の漢字表記や読み方で出てくるページがないか、本名でないことを明示しているページが無いかを確認してみてください。なお、この方法は誰でもできる簡単なものです。電話帳ソフトには住所も電話番号も載っているので、読みなどを本人に確認することもできるのですが、意図が先方に伝わらないため、普通の人にはこれは難しいと思います。テレビなどのマスメディアなら、こういうことも容易なのですが、最も正確に苗字調べができるマスメディアが苗字を取り上げるときに、怪しげな専門家に頼ろうとするのは、全く残念なことです。

○上に記した方法で調べてみても、求める苗字や読み方が分からなかったときはメールでお問い合わせください。

○当サイトでは、いわゆる幽霊苗字や幽霊読みを排除するため、ここまで述べてきたような根拠の無い苗字や読みは載せていません。しかし、根拠自体が間違っていることがまれにあったり、上記の方法を徹底しきれていなかったりすることがあったりで、100%排除できているとは言い切れません。そのような間違いに気づいた方は、そのむねお知らせ頂ければ幸いです。

日本苗字大辞典の収録数をもとに日本の苗字はよく30万種類あるなどという話をよくききます。30万というのは、漢字表記と読み方の双方が一致して1種類ということですが、この数え方でも当サイトにある苗字は13万種に過ぎません。もちろん、これがすべてではないので更新情報で加えてはいますが、半分の15万に達することも怪しいという実感をもっています。また、すでに載せている13万種でほとんどの日本人の苗字を網羅していることも確かです。

「日本苗字大辞典」は「ありそうだ」「あっても不思議は無い」「地名にある」「聞いたことがある」などの根拠にもならない根拠でどんどん苗字を載せていますから、それなら30万種に達するのも容易でしょう。収録数が多いと「よく調べてある」と思い込む人がよくいますが、あまりに収録数が多いのは、逆に「調べていない」証拠であることをよく認識していただきたいものです。当サイトはむやみに収録数を増やすことを目指しません。むしろ、ありもしない苗字を載せてしまうことを極力避けています。

「日本苗字大辞典」が権威あるものとされているため、その他の苗字辞典もこれからの引用が多い不正確なものとなっています。苗字サイトの多くは電話帳をもとにしているだけに、漢字表記自体に根拠の無い苗字がない分、市販の苗字辞典よりはましですが、読み方については、木に竹を接いだように苗字辞典の読み方を無批判に載せているサイトが大半です。電話帳記載件数を「世帯数」と書いている所が多いのにも驚きます。世帯数など苗字別の全戸統計が無ければ分かるはずがありません。実証的、実用的な苗字辞典としての当サイトの価値を認識していただき、活用していただければ幸いです。

      実在苗字の根拠
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