表の見方 
見出しの読み……確認できた読み方をカタカナで表記しています。続く漢字表記の代表的な読み方とは限らず、ごくまれな読み方である場合もあります。どれぐらい多い読み方かを知るには、全国推定人口と読み方の多少を記した末尾の欄を御参照ください。次の漢字表記と併せて一つのセルにまとめてあります。

漢字表記
……電子電話帳『写録宝夢巣』Ver.8にはゼロでも電話帳などで実在が確かめられる苗字は()内に併記しています。ただし、読み方が併記先の最多の読み方と異なる場合は別に表示しています。戸籍上は旧字体で日常は新字体などの事情で同じ人が場面に応じて使い分けていることもありますので、名のる人の少ない苗字でもこのような併記になっていることもあります。電話帳にも同じ人が年度により違う字体で載せていることもあります。このような例はたいへん多いので、表になくても旧字体などの異体字(PCで表せない字も含む)を用いた苗字がそれ以外にもありうると御了解下さい。

(注)写録宝夢巣でゼロの苗字には、写録宝夢巣が対応していない文字を含むためゼロと表示される苗字も含みます。

 「池ケ谷」などの「ケ」、「三ツ井」などの「ツ」は小さく「ヶ・ッ」と書くこともありますが、本サイトでは区別せず数字などは合算してあります。ただし、全国1件のものなど、小文字のものだけしか確認できない場合は、例外として小文字で示します。

全国推定人数……『写録宝夢巣』Ver.8でヒットした件数を4.7倍(写録宝夢巣の収録総件数で全国人口を割ると約4.7)し、上2桁(百未満は上1桁)で四捨五入して得た全国推定人数です。電話帳掲載が3件以下の場合は10としています。実際の数値との誤差は最大でも1.5倍以内におさまるものと思いますが、上2桁目については多少の誤差があるものとお考え下さい。なお、この
推定人数は読み方を問わず漢字表記が同じ苗字の総計です。たとえば「角田」は91000人となっていますが、これは「つのだ」「かくた」「かどた」「すみだ」などの読み方にかかわらず、「角田」と書く人の人数です。

 全国推定人数が写録宝夢巣の件数×4.7を下回る場合があります。これは、誤字であることが判明した分などを差し引いたためですが、一字の苗字の場合は、外国姓や新潟県に多い屋号の頭字分を差し引くため、だいぶ少なめになることもあります。

 全国推定人数欄に「補」とあるのは、写録宝夢巣Ver,8には無く、他のバージョンやウェブ検索などで実在と読みを確認した苗字です。いずれも全国に10人いるかどうかの稀な苗字です。また、全国人数欄が空白になっている苗字は、写録宝夢巣がカバーしていないJIS第三水準以下の字を含む苗字で、人数が確かめられなかったことを示しますが、ほとんどが稀な苗字だとお考えください。このような字を含む苗字でも、数の多いものについては、さまざまな方法で人数を推しています。

読み方……左から多い順に並べてあります。読み方は三つのグループに分かれます。「>」のあとの読み方は、最多の読み方の半分未満の読み方で、()内に記したのは、全体の1割未満の稀な読み方です。旧字体を含む苗字は、新旧の字体を使い分ける人がいるため、名のる人が少ないにもかかわらず読み方が多くなることがあります。

 最多の読みと「・」で結んである読みは、その読み方をする人数が最多の読み方の人数の半分以上であることを示します。ただし、「・」は、「>」のあとや()内では2倍以上の差があるかどうかにかかわりなく、単に読み方の切れ目を示します。★をつけた読み方は難読であることを示します。

 当サイトにある読み方が全てではありませんが、ここに無い読み方はあっても稀とお考え下さい。読み方が一つしか記していない苗字や他の読み方がすべて()内にある苗字は、ほぼその読み方と考えていいでしょう。御存知の読み方(知り合いの読み方・有名人の読み方・地元に多い読み方など)が最多の読み方とは限りません。

 ある読み方が特定の都道府県に集中している場合は、その都道府県名を括弧内に記しました。そこにしか無いという意味ではなく、そこに特に多いという意味です。
これは?と思う読み方もあります 「遠(とお)」を「とう」、「応(おう)」を「おお」と書くのは辞書的には誤りですが、苗字の場合は本人が書く書き方が正しい書き方ということになります。このような長音表記のほか、「じ」「ず」と「ぢ」「づ」の混同も見られます。また「荻(おぎ)」を「はぎ」、「粟(あわ)」を「くり」、「綱」を「あみ」と読むのは、誤記か誤読が戸籍上定着してしまったものと思われます。馬上から的を射る「やぶさめ」は辞書では「流鏑馬」ですが、苗字では「鏑流馬」しかありません。

苗字の多さは見かけによりません  「御手洗(みたらい)・宇賀神(うがじん)・薬袋(みない)・小比類巻(こひるいまき)」といった苗字は珍しがられますが、各苗字を名のる人は、全国でそれぞれ千人以上います。珍しい苗字というよりローカルな苗字といってよく、それぞれ大分・栃木・山梨・青森県の人には珍しくありません。一方、「堀石・岡場・北塚・永部」といった苗字はどうでしょうか? それぞれ「ほりいし・おかば・きたづか・ながべ」という読み方をし、一見よくありそうに見えます。しかし、この四つの苗字は、どれも全国に50人もいません。


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